浄化槽は微生物の働きによって汚水を処理する設備です。日常、常に微生物が働きやすい状況を保つ必要があります。浄化槽の中の微生物に酸素を供給するブロワーなどのシステムは休みなく日々稼動されていますので、故障・トラブルなどが発生しないように日常の点検が必要となります。また、消毒剤等の消耗品は定期的に補給、交換が必要となります。さらに、各槽の点検を行うことにより、汚泥やスカムの状況を確認し、浄化槽の清掃を行う時期を判断することも保守点検の大切な役割です。浄化槽に流入してきた汚水は、浄化槽内の微生物により分解処理されるので、この浄化槽の汚水を処理する過程で必ず汚泥やスカムなどが発生します。これらが浄化槽内に溜り過ぎてしまいますと、浄化槽本来の機能に影響を及ぼし、機能や処理が十分に行われなくなったり、激しい臭いを発生する原因となったりしてしまいます。日常のメンテナンスによりスカムや汚泥を浄化槽から外に引き抜き、浄化槽内の装置・機械類を洗浄したり、掃除することが必要となります。心地よい生活環境ほ保持していく為、浄化槽を適切に維持管理していく事が大切です。当社のメンテナンスは設備機器の性能・機能を十分に発揮させるため、運転監視はもとより、日常・定期の点検、診断を行っております。
【保守点検頻度】
|  | 処理方式 | 浄化槽の種類 | 回数 | 
| 単独処理 | 全ばっ気方式 | 処理対象人員が20人以下 | 4回 | 
| 処理対象人員が21人以上300人以下 | 6回 | 
| 処理対象人員が301人以上 | 12回 | 
| 分離接触ばっ気方式 分離ばっ気方式
 単純ばっ気方式
 | 処理対象人員が20人以下 | 3回 | 
| 処理対象人員が21人以上300人以下 | 4回 | 
| 処理対象人員が301人以上 | 6回 | 
| 散水ろ床方式 平面酸化床方式
 地下砂ろ過方式
 |  | 2回 | 
| 合併処理 | 分離接触ばっ気方式 嫌気ろ床接触ばっ気方式
 脱窒そ床接触ばっ気方式
 | 処理対象人員が20人以下の浄化槽 | 3回 | 
| 処理対象人員が21人以上 50人以下の浄化槽
 | 4回 | 
| 汚泥方式 |  | 52回 | 
| 回転板接触方式 接触ばっ気方式
 散水ろ床方式
 | 1)砂ろ過装置、活性炭吸着装置 又は凝集槽を有する浄化槽
 | 52回 | 
| 2)スクリーン及び流量調整ダンク 又は流量調整槽を有する浄化槽
 (1に掲げるものを除く。)
 | 26回 | 
| 1及び2以外の浄化槽 | 4回 | 
※「通常点検」の回数は、省令第6条第1項及び同第2項に示された最低回数です。
  詳しくはお問い合わせください。
- 清掃後の処理機能の立ち上がりが不安定で、頻繁な調整と確認が必要な場合
- コンビニエンスストア等で恒例的に計画流水量を大きく上回る流水が認められ、かつ槽の付け替えによる対処が困難である場合
- 所定の回数では、次回点検まで消毒の効果が保障できない場合
- 疫病等の事情で著しい高負荷状態が改善されない場合